お知らせのお葉書が届いたと思いますが、今年も健康診断、実施いたします!
内容は、前年とほぼ変わりませんが、PlanBの内容を少し変更いたしました。
PlanBは、心臓の超音波検査を正式追加いたしました。
当院では、昨年度より心疾患について力を入れております。
心疾患には、特に超音波検査が重要となります。
超音波検査では、心臓の動き、心筋の大きさ、血流のスピード(流速)などを数値化して観察します。
データを基にして、治療の開始時期、薬の種類と容量の調節などができます。
従来の心臓の治療では、『咳が出ている』・『聴診で心雑音が聞こえる』・『レントゲンで心臓が大きい』、といった項目で治療をしておりました。
これらの情報だけでは、診断する獣医師の五感に頼るところが大きく正確性に欠けるものでありました。
これらに超音波検査のデータを加えることで、心臓病において精度の高い病態把握が可能となります。
健康診断で、心臓の超音波検査をやり始めてから感じることは、想像以上に心臓にトラブルを抱えている子たちが多いということでした。
特に、猫ちゃんたちで、心臓に異常を抱えている子たちが一定数いるということです。
もちろん、異常→すぐに治療、というわけではありませんが、異常がある子については、定期的なモニターをしていくことで、早期の治療が可能となります。
目に見えない臓器をみえるようにしていく、この超音波検査、ますます重要度が増していると感じております。
ということで、今年よりエコー検査は腹部と心臓をしっかり検査することといたしました。
当院でできる検査の質を上げるべく、毎年内容をアップデートしております。
この機会に、ぜひ健康診断をご利用ください。